爆発するかもしれない —— マスク氏、「ファルコン・ヘビー」の最新画像を公開

3基のブースターを備えたスペースXのファルコンヘビー。フロリダ州ケープ・カナベラルの格納庫にて。2017年12月。

Elon Musk/SpaceX via Twitter

  • イーロン・マスク氏は、間もなく打ち上げ予定のファルコンヘビー(Falcon Heavy)ロケットの最新画像を公開した。
  • ファルコンヘビーは、同社最大・最強のロケット。
  • 3基のブースターで宇宙船などを打ち上げ後、自ら帰還し、着陸する。再利用可能で、打ち上げコストを数百万ドルも削減することができる。
  • ファルコンヘビーは、月や火星への有人ミッションを実現する可能性がある。

イーロン・マスク氏は、ファルコンヘビーの打ち上げ準備を進めている。スペースXにとって最大のロケットだ。

スペースXは、ファルコンヘビーは今、世界で最も強力なロケットと述べている。そして世界中のファンの声に応えるため、マスク氏は12月20日(現地時間)、高さ230フィート(約70m)のロケットの写真3枚を公開した。

写真には、フロリダ州ケープ・カナベラルの格納庫の内部にあるロケットが写っている。ファルコン・ヘビーはケープ・カナベラルから2018年1月、打ち上げられる予定。

「ケープ・カナベラルにあるファルコン・ヘビー」とマスク氏は、組み立てがほぼ完成したロケットの写真3枚とともにツイートした。

格納庫に納められたロケット。

Elon Musk/SpaceX via Twitter

ファルコンヘビーの3基のブースターは、ファルコン9のものとほぼ同じ。ファルコン9は地球軌道に衛星や物資、宇宙カプセルなどを打ち上げることができる。

だが、打ち上げ時に3基のブースターを使うファルコンヘビーは、より多くのものを搭載できる。例えば、月や火星への有人ミッションも可能だ。

またファルコン9同様、ファルコンヘビーのブースターも自ら帰還して着陸し、再利用が可能だ。

「上手くいけば、3本とも戻ってきて着陸するはず。両サイドの2本はケープ・カナベラルに、真ん中の1本はドローン船に」とマスク氏は20日、ツイートした。

だが同氏は、この新しい巨大ロケットの打ち上げが、上手くいかない可能性も十分あるとしている。

なぜ、ファルコンヘビーは重要なのか

ロケットのブースターには数千万ドル(数十億円)のコストがかかるが、これまではほぼ使い捨てで、回収されたことはない。つまりファルコンヘビーは、打ち上げコストに大変革をもたらすロケットなのだ。特に、地球の重力圏から脱出する場合はなおさらだ。

地球の重力圏を脱出する打ち上げには、通常数億ドル(数百億円)かかる。だがスペースXはファルコンヘビーの打ち上げ価格を、約9000万ドル(約100億円)に設定している(実際は、搭載するものや目的地によって異なる)。

ファルコンヘビーは、NASAが1960年代~1970年代にアポロ計画で宇宙飛行士を月に送るために使用していたサターン5(Saturn V)型ロケットには及ばないだろう。

だが、ファルコンヘビーも素晴らしいロケットで、サターン5型ロケットの半分程度の重量を地球低軌道に送ることができる。

デモンストレーションとして、マスク氏は自身の真っ赤な2008年製テスラ・ロードスターを打ち上げる予定。その目的? ロードスターに記念の品、そしておそらく低コストの実験装置などを載せて、火星軌道上に送り、永遠に太陽系の一部となることだ(そう、マスク氏は真剣だ。同氏は以前、チーズを打ち上げている)。

しかし、ファルコンヘビーの初打ち上げは実験的なものと考えられている。マスク氏は失敗の可能性もあると認めている。

「この巨大ロケットが爆発する可能性も十分ある」とマスク氏は天文学者で作家のフィル・プレイト(Phil Plait)氏に語った。

「だから、かけがえのない、大切なものは載せない」

[原文:Elon Musk has revealed new photos of the world’s most powerful rocket — but he says it may explode

この記事を書いた人:

曹 操

あるデザイン会社を勤めています、日々はウェブデザイン関連のコーディングやグラフィックデザインの仕事しています。

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